国際交流助成受領者/国際会議参加レポート

令和4年度 国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・参加者名
張 楊
(近畿大学 大学院総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学専攻)
会議名
The 41st International Congress on Applications of Lasers & Electro-Optics (ICALEO2022)
期日
2022年10月17日~20日
開催地
Orlando, Florida, USA

1. 国際会議の概要


ブレイクタイムの様子

International Congress on Applications of Lasers & Electro-Optics (ICALEO) はLIA(米国レーザー協会)の主催により年1回開催される、レーザー加工分野において世界最大級の国際会議である。2年間のオンラインイベントの後、今回の会議はアメリカフロリダ州のオーランドにて、10月17日から20日までの4日間にわたり対面で開催された。本年は、4つの主要なセッション、Laser Addictive Manufacturing、Laser Macroprocessing、Laser Microprocessing、Frontiers in Laser Applicationsで発表が行われていた。学術界および産業界のレーザー業界の専門家が集まり、日本よりも産学連携が活発である。

2. 研究テーマと討論内容

今回私は、“Pliable Solid Medium as a Plasma Confinement Layer for Laser Peening”という題目で5分間のショートプレゼンテーションとポスター発表を行った。レーザーピーニングの効果を高めるためには、プラズマ閉じ込め層の選択が重要である。従来は水を閉じ込め媒体として利用していたが、液体に敏感な電子環境、建築部品の外装、人体内の人工関節など、液体媒体をプラズマ閉じ込め層として使用できない場合もある。このような場合、固体媒体をプラズマ閉じ込め層として使用することを検討する必要がある。ただし、固体媒体を使用する場合、再利用できないため高価であり、複雑な形状を持つターゲット金属を完全に覆うことは困難である。さらに、硬い固体材料は表面粗さの影響により金属試料と密着することが難しく、閉じ込め層と金属の表面の間には空隙が生じるため、音響インピーダンスの不整合が存在し、レーザーピーニング効果が低下することがある。そこで、本発表では、形状追従性を有する柔軟な材料、すなわちアルギン酸ゲルをプラズマ閉じ込め層としての実現可能性と、レーザー照射時の適切なプロセスウィンドウを紹介した。本発表では主に2件の質問をいただいた。1つ目はレーザーのパラメータに関する質問、2つ目に水を使う場合の比較についての質問であり、レーザーピーニング分野だけでなく、多くの研究者に関心を持っていただいた。


口頭発表の様子

ポスター発表の様子

3. 国際会議に出席した成果
(コミュニケーション・国際交流・感想)

大学院に入学して約3年、現場で国際会議に参加できたのは今回が初めてである。オンサイトの発表は、聴衆一人ひとりの表情や反応を見ることができ、これまで参加したオンライン発表とは全く違う緊張感がある。ポスター発表では、様々な国の研究者とその場で会って、研究内容について話し合うことは、異なる視点から自分の研究内容を振り返るのに非常に役立つ。また、本会議において、多くのレーザー加工に関する講演を聴くことにより、最先端の研究成果についても知ることができた。

最後に、この度の国際会議参加にあたり、貴財団から多大なご支援をいただきましたこと心より御礼申し上げます。貴財団のご支援により非常に有意義な国際会議へ参加することができ、この経験は今後の博士後期課程の研究生活にも必ず大いに役に立つと思う。

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