国際交流助成受領者/国際会議参加レポート

令和3年度 国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・参加者名
有田 智貴
(近畿大学 大学院総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学)
会議名
SPIE Photonics West 2022 On Demand
期日
2022年2月21日~27日
開催地
[オンライン開催]

1. 国際会議の概要

図1 Photonics West 2022 On Demand

Photonics West 2022 On Demandは、The International Society for Optics and Photonics (SPIE)が主催する光科学および光技術に関する世界的な国際会議で2022年2月21日から27日に図1に示すように開催された。本会議は2022年1月22日から27日にアメリカ・サンフランシスコにて対面で開催されたが、新型コロナウイルスの影響で出席が叶わなかった参加者向けにオンデマンドで開催された。

Photonics West 2022は、バイオ関連の「BiOS」、レーザー関連の「LASE」、光関連の「OPTO」に大別され、「LASE」は15会議で構成されており、その中の1つ「Laser Applications in Microelectronic and Optoelectronic Manufacturing (LAMOM) XXVI」にてポスター発表および聴講を行った。

ポスター発表は、オンデマンド方式であったため5分のショートプレゼンテーション動画とポスターを事前にアップロードし、会議開催期間中に自由に閲覧可能となっていた。対面で開催された会議の口頭発表および基調講演等、合わせて視聴可能であった。

2. 研究テーマと討論内容

図2 オンデマンド配信された発表の様子

私は「Experimental study on mechanism of spatter generation in keyhole welding using 16kW disk laser」と題して、ステンレス鋼のレーザー溶接における欠陥形成因子であるスパッタの発生機構の解明とスパッタ抑制法の開発に関する成果を図2に示すように報告した。特に溶融池の揺らぎとスパッタの相関を明らかにするために、ハイスピードビデオカメラを用いて溶融池をリアルタイム観察し、溶融池の揺らぎがスパッタの発生に寄与していることを明らかにした。

CAILabsのGwenn Pallierらは「Non-symmetrical beam shaping for high-power laser cutting processes」と題して高出力レーザー切断加工におけるビームモード制御に関する発表を行い、レーザー照射時に形成される溶融池をX線によるリアルタイム観察を行い溶融池形状がレーザービーム形状に依存していることを明らかにしており、レーザー溶接におけるレーザービーム形状と溶融池挙動の相関を明らかにできれば新たな加工技術の開発につながるのではないかと考えた。

3. 国際会議に出席した成果
(コミュニケーション・国際交流・感想)

初めての国際会議への出席にあたり、会議抄録や発表資料、さらに対面方式からオンデマンド方式への変更に対する会議の座長や運営委員の方と英語でのメールでの連絡などすべて英語で対応しなければならず自分の英語力の足りなさを痛感した。今回はオンデマンド開催であったため、何度も視聴可能で自分の理解が足りなかったところは何度も視聴し、理解を深めながら聴講できた。また、世界のレーザー加工の研究において様々な角度から多様なアプローチで研究が進められていることがわかり、自分の研究の位置付けやレーザー加工の奥深さを知ることができた。

一方、オンデマンド方式では海外の出席者と直接話したり、討論を行うことができなかったのが残念であった。今後は自分の英語力の向上を新たな目標に掲げ、もう一度国際会議で発表できるように研究活動に取り組んでいきたい。

今回の国際会議の出席にあたり、貴財団よりご支援をいただきまして心より御礼を申し上げます。

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