国際交流助成受領者/国際会議参加レポート

平成28年度 国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・参加者名
チン ヴィエット フック
(会津大学 コンピュータ理工学)
会議名
IEEE Global Communications Conference 2016 (IEEE GLOBECOM 2016)
期日
2016年12月4日~8日
開催地
Washington, District of Columbia, United States of America

1. 国際会議の概要

学会に参加した研究室メンバー
左側から1番目: 指導教授 Prof. Anh T. Pham
右側から1番目: 私

IEEE GLOBECOMはIEEEの2大主要学会の一つです。IEEEは毎年3,000もの学術論文誌が取り上げられる影響力の高い学会です。1,500人以上の教授陣や専門家で構成されるIEEE委員会は10,000以上論文の審議を行い、詳細は公開発表を通して受理が判定されます。GLOBECOMは1年に1度開催され、世界中の研究者や教授陣、専門家が2,000人以上参加します。したがって、今回私が参加する学会は世界中の科学者と研究者が集まる学会であり、学術の分野において非常に有意義であると言えます。

2. 研究テーマと討論内容

私の発表の写真

本論文はサブキャリア強度変調(SIM)二位相偏移変調(BPSK)とデュアルしきい値/直接検出(DT/DD)のアバランシェフォトダイオード(APD)を搭載した受信機を用いて、新規の自由空間量子鍵配送(QKD)システムを提案している。提案されているシステムは、従来の自由空間光通信(FSO)におけるよく発達した分析モデルを使用することができて簡易な構成でQKD機能も達成することができる。QKDシステムのセキュリティー要件の文脈で変調度やデュアルしきい値の設定などに特化した送信機及び受信機のデザイン基準を分析的に研究している。チャネル損失や対数正規分布によってモデル化される大気乱流や送信機の雑音などを考慮して、提案されているシステムの量子ビット誤り率(QBER)とエルゴード秘密鍵レートが分析的に閉じた式で導出されている。分析結果を検証するためにモンテカルロ・シミュレーション(M-C)が実装され、数値結果は提案されているシステムの実現可能性を確認する。

3. 国際会議に出席した成果
(コミュニケーション・国際交流・感想)

学会がきっかけで世界中から多くの研究者に会いました。他の研究者と同じ研究テーマに相談しました。学会発表の後で、聴衆から幾つかのコメントをもらいました。それは、私の将来の研究に役立つと思っています。今後研究をさらに進める励みになりました。

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