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国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
張 昆
(近畿大学 大学院総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学専攻)
会議名 International Conference On Laser Ablation 2017 (COLA 2017)
期日 2017年9月4日〜8日
開催地 Marseille, France
1.国際会議の概要

国際会議COLA (Conference on Laser Ablation) は、レーザーアブレーションと呼ばれる材料表面に対して強力パルスレーザー光を集光照射させた際に生じる現象について幅広く議論する唯一の学会である。隔年開催され、今回の主催はEU最大の科学研究組織CNRS (The National Center for Scientific Research) であり、2017年9月4日〜8日の5日間開催された。

本国際会議のテーマは、レーザーと物質の相互作用の基礎、新しいレーザー光学、有機・生体材料とレーザー光との相互作用など、多岐にわたる。今回開催されたCOLA 2017では、16件の招待講演を含む計88件の口頭発表と計277件のポスター発表が行われ、オーストラリア、アメリカ、日本、ドイツ、フランス、ロシア、韓国、ルーマニアなど、様々な国籍の研究者が集まった。また、本会議は1991年にアメリカで初めて開催されて以降、25年以上続く権威ある国際会議である。

2.研究テーマと討論内容

本会議では、“Effects of Near Infrared Pulse Laser Irradiation on Laser Peening” というタイトルでポスター発表を行った。

私の研究は、レーザーピーニング処理の高効率化を図るために、近赤外パルスレーザーを用いた際のレーザーピーニング効果を評価した。

≪ポスター発表の様子≫

レーザーピーニングに関する応用や研究は、水に対する吸収係数が小さい(α =0.00062 cm-1) 緑色レーザー (波長532 nm) を用いる場合が多いが、緑色レーザーは近赤外レーザーから波長変換する必要があり、レーザーエネルギーの利用効率が低い。近赤外レーザー (波長1064nm) は水に対する吸収係数が大きい (α =0.14400 cm-1) が、プラズマ閉じ込め層としての水の厚さを適切に制御すれば、レーザーエネルギーの減衰を抑制することができる。今回は緑色レーザーと近赤外レーザーのレーザーピーニング処理結果の評価と水中に誘起されたプラズマの像の比較を中心に発表した。

本発表では、プラズマ密度や処理金属の粒径変化など様々な質問をいただき、今後の研究の参考になった。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

レーザーアブレーションに関する研究者が集う国際学会でポスター発表を経験することができ、自分の研究にとって非常に有意義であった。
英語力の問題で、相手の質問に答えること、正しく伝えることの難しさを感じた。また、他分野の研究についての知識量の不足がわかった。今回の学会を通じて、他分野の研究者たちと意見や情報を交換して、自分の研究に対して有益な意見を多くもらった。

この度の国際会議参加にあたり、貴財団には多大な御支援をいただきました。
心より御礼申し上げます。

≪会場Palasi du pharo≫

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