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国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
佐藤 美嘉
(東北大学 大学院工学研究科 応用物理学専攻)
会議名 12th Pacific Rim Conference on Ceramic and Glass Technology (PACRIM 12)
期日 2017年5月21日〜26日
開催地 Waikoloa, Hawaii, USA
1.国際会議の概要
≪会場:Hilton Waikoloa Village≫

Pacific Rim Conference on Ceramic and Glass Technology は、アメリカ合衆国や日本、中国、韓国、オーストラリアといった環太平洋に属する国々のセラミック学会が共同で開催する国際学会である。1993年にハワイのホノルルで第1回が開催され、今回で12回目の開催であった。今回の国際学会では、環太平洋だけでなく、世界各国から多くの発表者が集まり、のべ1,400件ほどの研究成果が発表された。

本学会で発表された内容は、セラミックスやガラス材料の基礎物性や電子物性の研究から、各種デバイスや医療への応用分野など、多岐にわたるものだった。また、口頭発表は招待公演が多く、各大学や企業等の優秀な研究者の講演を多く聞くことができたため、自身の研究に関する多くの知識を得ることができた。

2.研究テーマと討論内容

今回は、“Thermoelectric properties of V, Fe co-substituted MnSiγ synthesized by melt-grown method”という題でポスター発表を行った。本研究では、既存の熱電材料に代わる材料として高マンガンケイ化物MnSiγに着目し、Mnを一部VとFeで置換することで、MnSiγ系で最大の出力因子を実現した。この研究成果により、MnSiγ系材料を用いた熱電デバイスの実現に大きく近づいたと考えられる。

本学会では、熱電材料に限らず様々な研究分野の発表が行われたため、他分野の研究者との討論を多く行うことができた。そのため、自身の持つ視点とは異なった視点から研究内容を見直すことができたことが、大きな成果であったと感じる。特に材料の合成方法については、これまでの手法のデメリットや改善案などのアドバイスを多く提案していただけた。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

今回の発表では、多くのポスター発表がなされており、ポスターセッションが盛んに行われていた。その中で、自身が想定していなかった質問や討論が多く行われたため、自身の英語力の不足を強く実感した。しかし、多くの研究者が真摯にこちらの意見を聞いてくださったのもあり、討論自体は予想よりも非常に濃厚なものになり、とても満足のいくものであったと感じている。

また、オーラルによる講演は、いずれの発表も世界で最先端の研究であり、自身の関わる研究領域外の知識だけでなく、最先端の研究手法についての知識も得ることができた。

最後に、本学会の参加にあたり、多大なご支援をいただいた貴財団に、心より感謝申し上げます。

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