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国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
大脇 翔太郎
(明治大学)
会議名 OptoElectronics and Communications Conference (OECC2017)
期日 2017年7月31日〜8月4日
開催地 SANDS EXPO AND CONVENTION CENTRE, Singapore
1.国際会議の概要

OptoElectronics and Communications Conference (OECC2017) は毎年7月〜8月の間にアジア各国で開催される、光通信やそのデバイスに関する国際会議である。本年度はシンガポールのSANDS EXPO CONVENTION CENTREにおいて、Conference on Lasers and Electro-Optics Pacific Rim (CLEO-PR2017) と Photonics Global Conference (PGC2017) との併催になり、口頭、ポスター発表は三会議合わせて1,400件以上と、光領域の幅広い分野を包括した大規模な国際会議となった。ポスター発表は4セッションに分割され、各セッション共に活発な討論が繰り広げられた。
来年度のOECC2018は7/2〜7/6に韓国の済州島で開催される予定である。

≪発表会場≫ ≪Plenary sessionの様子≫
2.研究テーマと討論内容

“Simultaneous compensation of Waveform distortion caused by chromatic dispersion and SPM using a three-layer neural-network”というタイトルで、ポスター発表を行った。光通信システムにおいて、光ファイバが持つ線形、非線形の特性から、ファイバ内を伝搬する光信号が歪み、信号の品質が劣化してしまう。従来、非線形歪みを補償する方式としてDigital Back Propagation (DBP)方式が提案されているが、FFT、IFFTを用いることから計算量が多いという問題点が挙げられている。我々はこれまでに、DBPと比較して計算量の削減が見込める、ニューラルネットワークを用いた非線形歪みの補償方式を提案し、その補償性能について検討を行ってきた。ニューラルネットワークは、脳細胞の動作をアルゴリズム化したシステムであり、これに歪みの逆特性を学習させ、補償を行う。本発表では線形歪みである波長分散と、非線形歪みである自己位相変調が組み合わさった波形歪みの補償について、シミュレーション上において検討を行った。

発表中は従来提案されている手法との比較や、回路において実現する上での運用方法、課題についての討論が半分以上を占め、残りはアルゴリズムの原理に関する質問であった。特に企業の方々から、歪み量や変調フォーマットの変化に対する追従性について、多くの質問を受けた。これらは実際に運用する上では避けては通れない問題であり、今後検討の必要がある。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

大変規模の大きい会議であることから、世界各国から著名な研究者が集まり、最先端の研究やその動向について肌で実感することができ、大変有意義な場であったと感じた。本会議は私にとって初めて参加する国外の発表であった。査読を通過してから会議に参加するまでの間、指導教員との打ち合わせを英語で行うなど、発表に向けて練習を重ねたが、討論を行っている際に自身の語学力(主にスピーキング)の足りなさを実感した。これからも引き続き自己研鑽を続ける必要があると感じた。本会議では通信システムに用いるデバイスに関する発表が多いことに加え、昨今の機械学習に対する関心の高まりから、様々な分野の方々から興味をもっていただくくことができ、活発な討論を行うことができた。

最後に、今回の国際会議に参加するにあたり、多大なるご支援を賜りました貴財団に感謝申し上げます。

≪ポスター発表の様子≫ ≪マーライオン公園にて≫

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